東大寺ミュージアムでは「東大寺の歴史と美術」をテーマとして、常設展示および特集展示などを行っています。
常設展示ではミュージアムの本尊である千手観音菩薩像のほか、法華堂伝来の日光・月光菩薩像、奈良時代の誕生釈迦仏像など、多くの寺宝をご覧いただけます。特別公開・特集展示については下記でご案内しています。
令和8年4月25日(土)~6月8日(月)の展示品目録はこちら。

現在展示中の伎楽面
Museum
年中無休(臨時休館あり)
4月〜10月/9:30~17:30(最終入館17:00)
11月〜3月/9:30~17:00(最終入館16:30)
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東大寺ミュージアム休館日
東大寺ミュージアムでは「東大寺の歴史と美術」をテーマとして、常設展示および特集展示などを行っています。
常設展示ではミュージアムの本尊である千手観音菩薩像のほか、法華堂伝来の日光・月光菩薩像、奈良時代の誕生釈迦仏像など、多くの寺宝をご覧いただけます。特別公開・特集展示については下記でご案内しています。
令和8年4月25日(土)~6月8日(月)の展示品目録はこちら。

現在展示中の伎楽面
令和8年4月25日(土)~6月8日(月)
今日、華厳宗大本山とされる東大寺ですが、平安時代から明治維新まで、「八宗」(倶舎・成実・律・法相・三論・華厳・天台・真言各宗)の仏法を学び伝える「八宗兼学の寺」としてありました。そこで本特集で、東大寺の律・天台両宗を取り上げることは、決して不思議ではありません。律・天台両宗が東大寺に根付いた発端は、中国から来朝した鑑真和上の存在でした。和上が律学(律宗の教学)と共に如法受戒の作法(正式の受戒を受けた比丘が催す受戒作法)をもたらしたことは、広く知られるところです。和上が創建した戒壇院を拠点として、寺内では長く律学と受戒作法が学ばれ実践されてきました。また東大寺では、天台宗も伝教大師最澄に先んじて和上によって伝えられたと認識されており、多くの学侶が様々な意図のもとに天台宗の教学を修学してきました。そこで鑑真和上により伝えられた律・天台両宗が、東大寺においてどのように修学・相承されたのか、その実像をご紹介したいと思います。
《第1部》〔2室・3室〕「天台宗」
天台宗は一切衆生の救済を目指す大乗仏教の一派で、華厳宗と同じく全ての人は成仏できるという「一乗」の立場をとります。名前の由来は実質的な開祖である天台大師・智顗(538∼597)が中国の天台山に住んでいたことによります。智顗は各種の経典を研究し、釈尊の生涯におけるいつの時期の教えなのかを整理しました。そして『法華経』を最上位に位置づけ、また修学の方法として禅定(止観)を重視します。智顗が著した『法華玄義』『法華文句』『摩訶止観』は天台三大部と呼ばれています。日本では伝教大師・最澄(766∼822)が広め、その思想は仏教のみならず日本文化に大きな影響を与えています。
重文 東大寺要録 巻第五(諸宗章) 室町時代(15世紀)
重文 日本高僧伝要文抄 第三 鎌倉時代・建長4年(1252)
重文 釈迦如来坐像および多宝如来坐像 奈良時代(8世紀)
重文 法華文句 巻第二(東大寺聖教のうち) 平安時代(12世紀)
重文 法華文句輔正記 巻第一(東大寺聖教のうち)
鎌倉時代・建長8年(1256)
重文 天台宗論義抄 第一(東大寺宗性筆聖教幷抄録本のうち)
鎌倉時代・承久3年(1221)
重文 天台宗疑問論義用意抄(東大寺宗性筆聖教幷抄録本のうち)
鎌倉時代・建長4年(1252)
《第2部》〔4室〕「律宗」
律宗とは戒律を実践し、また研究することを主とする宗派です。釈尊が仏教を説かれて以降、出家者は僧団を形成するようになります。そこで、集団生活のなかで正しく修行できるように、止事戒(禁ずる戒)・作事戒(行ずる戒)にわたる様々な決まりが定められます。最も基本的な「不殺生」「不偸盗」「不邪淫」「不妄語」「不飲酒」という五戒から、細かなものまで数多くの戒律が存在します。これらは先輩の僧侶から授かるべきものであり、その受戒の方法もいくつかの作法が生まれました。唐代の南山大師・道宣(596∼667)が大成した律宗が最も受け容れられ、孫弟子にあたる鑑真によって日本にもたらされました。
鑑真和上像 鎌倉時代(14世紀)
県指定 金銅宝塔(金亀舎利塔) 室町時代・応永18年(1411)
重文 四分律刪繫補闕行事鈔 巻上之三(東大寺聖教のうち)
中国・南宋時代(12世紀)刊
重文 四分律行事鈔資持記(東大寺聖教のうち)
鎌倉時代(13∼14世紀)写
菩薩戒本宗要雑文集 鎌倉時代・弘長2年(1262)写
菩薩戒通別二受抄 鎌倉時代・元享元年(1321)写
重文 梵網経菩薩戒本疏日珠鈔 巻第四十一(凝然撰述章疏類のうち)
鎌倉時代・文保2年(1318)
梵網経古迹聴書 上・下 南北朝時代・延元2年(1337)
令和8年3月17日(火)~4月23日(木)
古代インドで釈尊が仏教を開いた後、弟子たちによって編纂された経典は膨大な量になりました。さらに中国で仏典が漢文に翻訳されると、最も重要なお経は何かということで様々な解釈が生まれます。こうして教理の研鑽が積まれる中で、学派の別を「宗」と呼ぶようになっていきます。東大寺はこうした各宗を兼備する最先端の仏教研究センターとして存続してきたため、修学の所産である「聖教」が多く伝えられています。学問寺としての伝統を受け継ぐ総合文化センターの開館15周年を記念し、「八宗兼学」と言われる東大寺の各宗を一年かけて順番にご紹介します。
《第1部》〔2室・3室〕
平安時代になると遣唐使として中国に留学した空海によって、体系的な密教がもたらされます。密教を基盤に新たに開かれたのが真言宗です。これは手印を結び、真言を読誦し、観想する行によって、「即身成仏」を目指す宗派で、修法という儀式で人々の現世利益も願います。旧都である奈良の東大寺にも南都六宗との融和を図った空海が真言宗を伝えました。空海は嵯峨天皇の勅命によって東大寺の中に灌頂道場(真言院の前身)を建立します。この真言院は荒廃と復興を繰り返しながらも、南都における真言宗の拠点の一つとして歴史上、重要な位置を占めてきました。この特集展示の前半では真言院の歴史を紹介します。
国宝 真言院再興上表(東大寺文書のうち) 鎌倉時代・建治2年(1276)
真言院再興略記 鎌倉時代(13世紀)
厨子入金銅火炎宝珠形舎利容器(中道上人所持舎利納置)
江戸時代(17∼18世紀)
火炎宝珠嵌装舎利厨子 室町時代(16世紀)
重文 金剛頂瑜伽他化自在天理趣会普賢修行念誦儀軌(東大寺聖教のうち)
平安時代(11∼12世紀)
《第2部》〔4室〕
真言宗は「密教」とも呼ばれる通り、言葉だけでは表すことのできない秘密の教えです。仏の真理に到達するため、瞑想や実践的な修行を重視する点で他の宗派(顕教)と異なります。また、現世利益のため「修法」を行うことも大きな特徴です。空海以降、弟子たちによって研究が深められ、次第に儀式作法の異なる諸流に枝分かれしていきます。密教では師(阿闍梨)から直接教えを伝授されることが重んじられ、その伝法の証として多様な秘伝の書(聖教)が作成されました。この特集の後半では「密教聖教」の例として、数ある修法の中でも、造形化されることの多かった「愛染明王」の修法をご紹介します。
弘法大師像 江戸時代(17∼19世紀)
薄草紙 初重および二重 江戸時代(17∼18世紀)書写
木造愛染明王像(五指量愛染) 平安時代(11世紀)
木造愛染明王像 鎌倉時代(13世紀)
絹本著色愛染明王像 室町時代(15世紀)
薄草紙口決 五~二十 江戸時代(18世紀)書写
愛染王法事 鎌倉時代(13世紀)書写
愛染法最深秘訣 本末 江戸時代・享保7年(1722)書写
如法愛染秘口訣 本末 江戸時代・享保4年(1719)書写
愛染法 江戸時代(18世紀)書写
如法愛染王法 江戸時代・天明6年(1786)書写
これらの寺宝を保管・公開することを目的に、平成23年(2011)10月、東大寺ミュージアムが開館。塑像などの壊れやすい寺宝を地震災害から守るため、展示室と収蔵庫部分に部屋免振装置を導入しています。
5つの展示室を備え、特に第2室は法華堂内陣をイメージして設計されており、その雰囲気の中で安置仏に接していただけます。また、特別展示なども折に触れて開催しています。
館内での撮影・スケッチ・懐中電灯の使用はご遠慮ください。
開館時間
4月〜10月/9:30~17:30(最終入館17:00)
11月〜3月/9:30~17:00(最終入館16:30)
休館日
なし(展示替、施設点検等で臨時休館あり)
入館料
大人(中学生以上)800円
小学生 400円
*小学校就学前(6歳未満)は無料
| ● | 東大寺友の会(本人のみ)・大仏奉賛会(本人と同伴2名)・唯心会(本人のみ)の会員は、受付にて会員証をご呈示いただきますと無料でご入館いただけます。 |
| ● | 団体入館料・心身障害者施設・養護学校・障害者手帳・奈良市の老春手帳・奈良市ななまるカードなどの対応はこちらをご覧ください。 |
| ● | 個人の利用に限り、大仏殿とのセット券(中学生以上1,200円、小学生600円)がございます。 |