令和7年7月13日(日)~10月30日(木)
「仮面」とは人間が何かに扮装する時に素顔の上に着けるものです。日本では仮面を着ける目的は娯楽や儀礼など様々であり、扮装の対象もそれに合わせて異国の人々であったり、神仏であったり、動物であったり、色々な種類のものが作られてきました。東大寺にも古代の仮面舞踊劇で使用された『伎楽面』、同じく古代から行われる舞楽で使用された『舞楽面』、平安時代後期頃から盛んになる練供養という法要で使用される『行道面』などが残されています。東大寺面の特徴は法要の継続に伴い、実際に使用されながら今に伝わったことで、使用痕が多く確認できることです。何世代もの人々の顔を覆った仮面は、繰り返し修理をされて仏前に歌舞音曲を奉納してきました。ここでは東大寺に伝来する様々な仮面の一部をご紹介いたします。
〈展示品〉
重要文化財 伎楽面(酔胡従) 奈良時代(8世紀)
重要文化財 伎楽面(酔胡従) 奈良時代(8世紀)
重要文化財 舞楽面(皇仁庭) 平安時代・長久3年(1042)
重要文化財 舞楽面(納曾利) 鎌倉時代(13世紀)
重要文化財 行道面(菩薩面) 平安時代(12世紀)
関連展示〔第2室〕
国宝 狛光行東大寺諸会楽頭職譲状案 平安時代・仁安2年(1167)(7/13~9/4)
国宝 東大寺上座覚仁書状 平安時代(12世紀) (7/13~9/4)
国宝 南都楽所楽人狛季真起請文 鎌倉時代・嘉元元年(1303)(9/5~10/30)
国宝 手掻祭楽頭得分注進状 鎌倉時代・嘉暦元年(1326)(9/5~10/30)