令和7年10月31日(金)~12月23日(火)
奈良時代、相次ぐ地震や疫病等の災害に対し、聖武天皇は仏教で国を治めようと東大寺を創建します。天皇はこの大事業が人々の協力によって成し遂げられることを願いました。その後、約1300年の間にも日本列島は多くの災害に見舞われ、東大寺も被災の歴史を有しています。被害の度に創建時と同様、多くの人の支援によって復興されてきましたが、それは東大寺が泰平の象徴であり、また心の拠り所であったためでしょう。
近年、再び地震や病気、気候の変動による災害が多発しています。この展示が平和への祈りを新たにし、未来への備えとして防災意識を高めていただく一助となりましたら幸いです。
〈展示品〉
重要文化財 東大寺要録 巻第三 室町時代(15世紀)
真如親王像 室町時代(16世紀)
東大寺大勧進文書集 江戸時代(18∼19世紀)
重要文化財 東大寺続要録 宝蔵篇 室町時代(15世紀)
因明五帖問答抄 第二 室町時代・永正6年(1509)
東大寺年中行事記 江戸時代・宝暦11∼12年(1761∼1762)
四月堂本尊修復寄附帳 江戸時代・万延元年(1860)
二月堂修中練行衆日記 現代・平成23年(2011)
なお、本年のザ・グレイトブッダ・シンポジウムは「東大寺と災害」をテーマとしています。是非ご参加ください。
日時:11月22日(土)13:30~16:30
11月23日(日・祝)9:30~13:00
聴講無料、先着順。詳細はこちらをご覧ください。
