東大寺ミュージアムでは「東大寺の歴史と美術」をテーマとして、常設展示および特別公開・特集展示を行っています。
常設展示ではミュージアムの本尊である千手観音菩薩像のほか、法華堂伝来の日光・月光菩薩像、奈良時代の誕生釈迦仏像や大仏開眼供養に用いられた伎楽面など、多くの寺宝をご覧いただけます。特別公開・特集展示については下記でご案内しています。
2023年2月3日(金)~4月25日(火)の展示品目録はこちら。
東大寺ミュージアムでは「東大寺の歴史と美術」をテーマとして、常設展示および特別公開・特集展示を行っています。
常設展示ではミュージアムの本尊である千手観音菩薩像のほか、法華堂伝来の日光・月光菩薩像、奈良時代の誕生釈迦仏像や大仏開眼供養に用いられた伎楽面など、多くの寺宝をご覧いただけます。特別公開・特集展示については下記でご案内しています。
2023年2月3日(金)~4月25日(火)の展示品目録はこちら。
2020年7月23日(木)~2023年夏頃(予定)
戒壇堂の四天王立像を東大寺ミュージアムにて特別に公開しています。
戒壇堂の耐震化工事のため、一時的にお移りいただきました。
奈良時代の彫刻の傑作として名高い四天王像を間近にご覧いただけます。
ぜひこの機会にお参りください。
2023年3月23日(木)~4月25日(火)
戦国時代、永禄10年(1567)に東大寺は兵火により大仏殿をはじめ多くの堂舎を失いました。徳川家康が慶長8年(1603)に江戸幕府を開いてから約100年後に、ようやく大仏さまと大仏殿の再興が成し遂げられました。この復興勧進を担ったのが公慶(こうけい)上人であることは広く知られています。
しかし、それ以前、江戸幕府草創の混乱期の中で、自らの学識を以て東大寺の所領を家康に認めさせた人物がいました。寺内無双の学僧と称された彼の名は実英(じつえい)。江戸時代の東大寺復興について、罹災から公慶上人が登場するまでの間のことは意外とわかっていません。近年の研究により徐々に明らかになってきたこの空白期間について、本特集では実英と徳川家康の関わりに焦点を当ててその一端をご紹介します。
〈展示品〉
・寺中寺外惣絵図 江戸時代(17世紀)
・実英法印像 江戸時代・宝永7年(1710)
・因明論議草(若言眼等) 江戸時代・慶長20年(1615)
・徳川家康朱印状案 江戸時代・慶長7年(1602)
・毛利輝元判物 室町時代・永禄12年(1569)
・東大寺知行書上 江戸時代・延宝6年(1678)
2023年2月3日(金)~3月22日(水)
修二会に初めて参籠する練行衆は「新入(しんにゅう)」と呼ばれます。新入がすべきことの一つに「牛玉誓紙(ごおうのせいし)」と呼ばれる巻物への署名があります。この巻物は室町時代から500年以上、その時の新入の名前が書き継がれているもので、行法に際しての約束事を観音様に誓う意味があります。歴代の練行衆の後ろに自らの名前を加えることで、受け継がれた法要の重みを感じてきたことでしょう。今年の練行衆には新入がいます。これにあわせて初公開の牛玉誓紙を展示いたします。
なお、奈良国立博物館においても「お水取り」展を開催しております。両館で異なる絵柄の絵はがきの配布もございますので、ぜひ足をお運びください。
奈良国立博物館 特別陳列「お水取り」(2023年2月4日(土)~3月19日(日))
※会期開始日と終了日が東大寺ミュージアムと異なりますのでご注意ください。
〈展示品〉
・二月堂曼荼羅 室町時代(16世紀)
・牛玉堂方記録(牛玉誓紙) 室町時代・延徳4年(1492)(初公開)
・二月堂両堂練行衆日記 室町時代・享徳3~明応9年(1454~1500)
・続牛玉・陀羅尼札 現代(参考展示)
・東大寺衆徒等連署起請文 鎌倉時代・文永3年(1266)
2022年12月23日(金)〜2023年2月2日(木)
「卯ー仏像とうさぎ」
2023年は卯(う)年です。兎(うさぎ)は仏教でも馴染みのある動物です。仏教説話には自分の身を食料として老人へ捧げた兎を憐み讃え、帝釈天が月に兎の影を留めたというお話が語られています。飛び跳ねる兎のように、2023年が明るく元気な世界となることを祈念し、今回は仏像に表された兎をご紹介します。
〈展示品〉
・十二神将像のうち卯神 木造彩色 平安時代(12世紀)
・月天像 江戸時代 紙本著色 江戸時代(17-19世紀)
・十二天屏風(六曲一双のうち一隻) 絹本著色 江戸時代(17-19世紀)
「法会と荘園ー大仏殿修正会ー」
東大寺では現在でも一年を通して多くの法会が行われています。お正月に大仏殿で修される「修正会(しゅしょうえ)」はその年の初めに自らの罪を懺悔(さんげ)し、一年間の平安や五穀豊穣を祈る法会です。鎌倉時代には仏前へのお供えや出仕する僧侶の供料とするための財源として、法会ごとに特定の荘園が割り当てられ年貢が納められていました。修正会については伊賀国(現在の三重県)の鞆田荘(ともだのしょう)がその役割を担っていたことがわかっています。ここでは東大寺を支えた地域の一例として、大仏殿修正会と鞆田荘についてご紹介します。修正会についてはこちらをごらんください。
〈展示品〉
・東大寺学侶連署起請 紙本墨書 鎌倉時代・文永6年(1269)
・東大寺年中行事 紙本墨書 南北朝時代(14世紀)
・大仏殿修正会東方出仕衆請定 紙本墨書 鎌倉時代・永仁2年(1294)
令和4年11月16日(水)〜12月22日(木)
来年、令和5年(2023)は開山良弁僧正の1250年御遠忌の年にあたり、御遠忌法要および関連事業として声明公演等の開催を予定しております。
良弁僧正(669~773)は、聖武天皇を支えて東大寺の創建に尽力し、初代別当(寺務統括者)になったと伝えられる僧侶です。12月16日の良弁忌に合わせて良弁僧正にゆかりの品の一端をご紹介いたします。「新造屋東西蔵諸道具目録」は今回初出陳です。この目録には良弁僧正が使用していたと伝えられる道具類が書き上げられており、今回はこの中から良弁僧正ゆかりの経典類をご覧いただきます。
なお、11月19日(土)、20日(日)にはザ・グレイトブッダ・シンポジウム「良弁僧正—伝承と実像の間—」を開催します。【シンポジウムは終了しました】
〈主な展示品〉
・四聖御影 1幅 紙本著色 江戸時代(18世紀)
・大方広仏華厳経巻第60 1帖 白紙金泥 韓国・高麗時代 至正8年(1348)
・顕無辺仏土功徳経経釈 1巻 紙本墨書 室町時代・応永3年(1396)
・東大寺別当次第 1冊 紙本墨書 南北朝時代(14世紀)
・新造屋東西蔵諸道具目録 1帖 紙本墨書 江戸時代・嘉永4年(1851)
2022年10月5日(水)〜 11月15日(火)
天平勝宝八歳(756)に崩御した聖武天皇の身近にあった品々は、光明皇后によって大仏さまに献納されました。それらは東大寺の重要なものを収めた正倉に入れられ、大仏開眼会で使用された仏具や什物などとともに今日まで大切に伝えられ、正倉院宝物と呼ばれています。
正倉院は明治八年(1875)に国の管轄となりましたが、それまでは東大寺が管理をし、朝廷と幕府の監督の下で宝庫の開封や修理を行ってきました。今回は東大寺に伝わる正倉院に関する記録などを展示いたします。
〈展示品〉
・正倉院開封図 1鋪 江戸時代・天保四年(1833)
・天保四年正倉院御開封記・閉封記 1冊 江戸時代・天保四年・七年(1836)
・正倉院御宝物図 1巻 江戸時代・天保四年
2022年8月20日(土)〜 10月4日(火)
『華厳経』は、正式には『大方広仏華厳経』といいます。『華厳経』はインド文化圏に生まれていた幾つかの経典をまとめたものといわれています。漢訳には40巻(入法界品のみ)、60巻、80巻の三つがあります。入法界品には善財童子の求法の旅が記され、絵画として描かれたものも伝わっています。今回はその絵画を展示しています。
〈展示品〉
・重要文化財 華厳五十五所絵のうち 観自在菩薩
・重要文化財 華厳五十五所絵のうち 大天神
・重要文化財 華厳五十五所絵のうち 安住地神
2022年7月1日(金)〜 8月19日(金)
7月24日の地蔵会(知足院)に合わせて、上記の期間、東大寺ミュージアムにて知足院の地蔵菩薩立像(重要文化財)を公開いたします(尊像のみ)。