令和8年8月25日(火)~10月5日(月)
南都六宗のうち三論宗と成実宗は独立した宗として現在は残っていないため馴染みが薄いかもしれません。しかし、両宗ともに仏教の根幹ともいえる「空」の思想を扱うことなどから、現代にも大きな影響を与えています。とくに三論宗は飛鳥時代に日本に伝わった最初の学派としても有名です。東大寺では華厳宗と並ぶ二大支柱として江戸時代まで存続しました。
成実宗は中国の南北朝時代に隆盛しましたが、三論宗を大成した嘉祥大師によって批判的に研究されたため、日本では平安時代以降、三論宗に附属する形で学ばれてきました。今回は論義書や綱要書といった聖教にみられる三論と成実の関りをご紹介します。
《展示品》
重文 中論 巻第三(東大寺聖教のうち) 平安時代(12世紀)
重文 成実論 巻第十七(東大寺聖教のうち)平安時代(9世紀)
重文 三論玄義(東大寺聖教のうち) 鎌倉時代・建長8年(1256)
三論名教抄 巻第七 室町時代・文明14年(1482)
重文 法勝寺御八講問答記 第一 鎌倉時代・承久4年(1222)
春花略鈔 光明山集 鎌倉時代・徳治2年(1307)
三論玄義検幽集 巻四、五、六、七 室町時代・永享4年(1432)
三論玄義検幽集 巻二、三 江戸時代・寛永10年(1633)
秀義抄 巻第一∼八 室町時代(15∼16世紀)
嘉祥大師像 室町時代(16世紀)
《関連展示》
重文 成実論 巻第十二(東大寺聖教のうち)平安時代(9世紀)
重文 成実論 巻第十五(東大寺聖教のうち)平安時代(9世紀)
