令和3年 東大寺 寺子屋

~私の大仏さまを届けよう~


毎年東大寺では、夏休みに奈良県内の小学5年生~中学3年生(定員20名)を対象に2泊3日の「寺子屋」行事を開催してきました。本年は、このコロナ禍の困難を、大仏さまの成り立ちを踏まえて子供たち自身が考える機会になればと願い、いわゆるリモートの手法も取り入れて企画し直しました。
そしてこの夏休み、法話動画をご覧いただいた子ども達が思い思いに描いた「大仏さまの絵」が、全国より300点以上寄せられました。8月23日(月)にはこれらの絵を大仏さまに奉納し、無病息災のご祈念を込める法要をお勤めして、「ご尊影お守り」の形にして子ども達の許にお返ししました。
それぞれに素敵でユニークな「大仏さまの絵」が寄せられましたが、この素晴らしい作品を、東大寺の者しか見ることができなかったのは大変もったいない、多くの人々に是非ご覧いただきたいとの思いから、作品をWeb上のギャラリーで公開することといたしました。


天平時代には、「各々の心の中に大仏さまを描いて造立事業に参画して欲しい」という、聖武天皇の呼びかけによって大仏さまが創建されました。江戸時代には、公慶上人の「天下の仏心を集めて一仏(大仏さま)を為す」との言葉に人々が呼応して、大仏さまが復興されました。そして今、ここに集まった子供たちの絵は、あたたかい思いやりの気持ち、仏さまの心が宿ったまさに「大仏さま」に外ならないでしょう。

※ 一部、鉛筆や色鉛筆などで描かれた作品は、絵が見えにくい場合があります
※ 作品を拡大してご覧になるにはクリックしてください。

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