大仏さまの頭のぶつぶつは何ですか。

index

 

    

●大仏さまの頭についているぶつぶつのことを「螺髪(らほつ)」と呼んでいます。

仏教はお釈迦さまによってはじめられた宗教ですが、 お釈迦さまは紀元前560年頃に誕生され、16歳で結婚、29歳で出家(しゅっけ)、修行者となり、35歳のとき「さとり」をひらかれ、80歳で亡くなられました。

お釈迦さまが亡くなられてから後、紀元前480年頃には、仏塔を建ててお釈迦さまの「お舎利(お骨)」をおまつりするようになりました。この頃にはまだ仏像というものが無く、仏塔に装飾の彫刻が施されるようになっても、お釈迦さまの部分は台座だけを彫ったり、代わりにお釈迦さまや教えを象徴するようなものを彫ったりして、そこにお釈迦さまがおられる事を表現していました。

ところが、1世紀から2世紀のはじめ頃、クシャーナ朝時代のガンダーラやマトゥラーで、ほぼ同じ頃に、形のある「仏像」がつくられるようになりました。ギリシア美術の影響の強いガンダーラでは髪の毛は波状に表現されることが多かったのですが、マトゥラーでは髪の毛が渦巻状に表現されるようになり、これが中国、朝鮮、日本へと伝わった仏像表現に大きな影響を与えたといわれています。

この「螺髪」の「螺(ら)」とは、巻貝のことで、大仏さまの「螺髪」も近くで見ると下のように渦巻き状の形をしています。真円ではありませんが、直径が約22cm、高さが約21cm、重さは約1200gあります。