修 正 会


■ 正月七日 修正会(大仏殿)

 「修正会」は、正月に祈修する法会(ほうえ)という意味で、古くから諸大寺でいとなまれてきたものです。現在東大寺では、正月七日に金堂大仏殿でこの悔過(けか)の法会をお勤めしています。

 「
悔過」とは、礼仏して罪過を懺悔(さんげ)することにより、「天下泰安」「風雨順時」「五穀成熟」「万民快楽」等を祈願することをいいます。

 8世紀中頃、官大寺等で行われていた「吉祥天悔過会」が「修正会」の源流であるともいわれますが、東大寺法華堂に安置されている「国宝吉祥天立像(塑像)」も、この「吉祥天悔過」の本尊だったのかもしれません。その後「吉祥天悔過会」は諸国の国分寺でも広く勤められるようになりましたが国分寺の衰退と共に廃絶し、かわって平安時代になると「薬師悔過」などが「修正会」として諸寺院諸堂で盛んに勤められるようになりました。

 東大寺でも、平安時代には講堂などで元日から七日間にわたって「修正会」が勤められ、また鎌倉時代になると大仏殿の主要な法会の一つにもなり、夜は舞楽が演ぜられるなど、厳粛で盛大な法会が営まれていました。しかし、応仁の乱から続く戦乱の時代をむかえるに至って、東大寺は伽藍の多くを焼失するとともに、この「修正会」も続けることが出来なくなってしまいました。

 現在行っている「修正会」は、江戸時代になって再興されたもので、正月七日に大仏殿で初夜・後夜の法要をお勤めしています。
法要では、初夜導師作法・後夜導師作法が勤められ、後夜の作法の間には「散華」を唱和しながらの行道も行われます。後夜導師によって「歳(とし)の首(はじめ)の御法(みのり)をば、つとめ給へる験(しるし)には、牛玉(ごおう)宝印を額に賜りて、千歳(ちとせ)の栄とおもふべきものなりけり」と唱えられますが、この言葉には、「歳首の修正会は千歳の栄えを祈る」というこの法要を勤めるにあたっての願いがこめられているといえます。

 また、大仏さまの宝前には「笠餅」と呼ばれる独特の積み方をした壇供(餅)が供えられます。これは修正会特有の供物で、三本の柱状に積まれた小餅の上に傘が覆うようなに大きな餅を乗せることからこのように呼ばれています。
 

 法要は午後1時から約1時間40分。予め大仏殿内の霊名所というところで申し込んでおくと(1件1000円、年末から受付)、この法要で祈願されたお札を送ってもらうことができます

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