○南天(なんてん)

枝葉の少し付いた南天の房(赤と白)を、花瓶に生けられるように少し細工します。先ず適当な房の付いた枝を選び、青竹で作った平たい串(くし)に取り付けます。この串は先端に割れ目が入れてあって、この割れ目に南天の枝を挟み、上から紙縒り(こより)二本を使って固定します。
南天桶の中には藁束(わらたば)が入っており、出来上がった南天の串は、桶の中の藁束(わらたば)に突き刺してゆきます。
十分な数が出来上がると、別火坊の大広間の一角にわたされた竹竿に南天桶ごと縄でつりさげておき、惣別火最終日までここで保管されます。
二月堂での本行では椿の枝と共に内陣の花瓶に用いられます。