○油はかり(2月18日)

東大寺では毎月、日を決めて一山総出で早朝の法要を行っているのをご存知でしょうか。毎月一日は八幡殿と阿弥陀堂、二日は聖武天皇殿、五日は念仏堂と行基堂と俊乗堂、六日は戒壇院、八日は大仏殿、十二日は公慶堂、十五日は再び大仏殿、十六日は開山堂、十七日は法華堂と三昧堂、十八日は二月堂と北山手観音堂。これを「寺役(じやく)」と呼んでいます。しんがりの十八日は観音さまの日。二月堂では講師読師をたててニ座の法要を行います。

二月十八日はこの法要の合間に、修二会で灯明に使用する菜種油の「油はかり」を行います。この日の主役は堂司(どうつかさ)、平衆をとりまとめて修二会全体を取り仕切る役です。修二会開白の時、漆黒の闇の中、堂童子が火打石で切り出した火で点した常灯という行の中心となる灯明を、行中守ってゆくのも堂司の役目です。堂司の行中における責務の重大さを象徴しているといえます。

この堂司が処世界の役の者を随え、二月堂南出仕口での「油はかり」に立ち会います。油を納入する人が、二月堂常住の真っ黒な油壺に菜種油を注ぎ込み、目盛りを刻んだ木の定規を壺の底に当てて量を確認します。油枡は用いません。三つの油壺に、それぞれ一斗三升、一斗二升、一斗の油をはかり納めることになっています。合計三斗五升。


油が壺に納めれられると封がされ、さらに油の量を書いた付け札がそれぞれに付けられ、本行がはじまるまで礼堂に置かれています。


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