良弁僧正坐像と開山堂

開山堂特別開扉 毎年 12月16日


東大寺二月堂下、四月堂北側白壁の囲みの中に、宝形造(ほうぎょうづくり)の小さなお堂があります。東大寺の初代別当良弁僧正(ろうべんそうじょう)をおまつりしたお堂で、国宝に指定されています。その内陣中央に八角造の厨子が据えられ、国宝の僧正像が安置されています。がっしりした体躯に気魄をみなぎらせた肖像彫刻の傑作です。

良弁僧正は、一説には持統天皇3年(689)、相模国(さがみのくに:神奈川県)の漆部(ぬりべ)氏の子として生まれ、義淵(ぎえん)僧正に師事されたといいますが、別伝では近江百済氏の出身で幼時に鷲にさらわれ、義淵僧正に育てられたともいわれています。東大寺の前身寺院である金鐘寺(きんしょうじ)に住したのち、東大寺の創建に尽力され、天平宝字7年(763)に僧正位に昇り、宝亀4年(773)閏11月16日に遷化されました。

それから246年後の寛仁3年(1019)初めて御忌法要が営まれましたが、開山堂(かいさんどう)はそのときに創建され、安置の僧正像も同時に造立されたといわれています。ただ僧正像についてはその重厚な造りや鋭い衣文表現などから、様式的には9世紀後半の作とする説もあります。

一方、開山堂については近年の解体修理の結果、現在のお堂は重源(ちょうげん)上人が東大寺再建の一環として正治2年(1200)に全面的に改築され、さらにその後、建長2年(1250)に現在地に移築されるとともに、外陣(げじん)を増築して現在のような建物になったことが判明しました。とりわけ注目すべきは内陣部分で、その構造や意匠の点で、小堂ながらも随所に重源上人の大仏様(だいぶつよう)建築に特有な手法が見られます。

(開山堂特別開扉のパンフレットより)


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