年中行事

仏名会(ぶつみょうえ) 東大寺

仏名会写真:木村昭彦

12月14日 8時30分~お昼過ぎ
東大寺二月堂

ポイント
二月堂本堂正面の局(つぼね)から格子越しに聴聞・見学できる。
御祈願のお申し込みはその年の11月末日までに二月堂へ。(東大寺二月堂受納所:
電話・FAX 0742-22-3386)

仏名会は、12月中旬の3日間、「過去」「現在」「未来」の三世諸仏の仏名を唱え、その年に犯した罪障を懺悔(さんげ)し、滅罪生善を祈る法会(ほうえ)。古くは奈良時代に宮中で仏名を唱える法会が行われたと伝えられる。平安時代には宮中恒例の仏事となり、その後、諸国の寺院などでも勤められるようになったという。

東大寺二月堂で現在勤められている「仏名会」は、途絶えていたものを大正年間に再興したもの。12月14日、薬師如来(過去)・釈迦如来(現在)・阿弥陀如来(未来)を主尊とするそれぞれ一千の仏像をえがいた大きな掛け軸を三本、二月堂礼堂正面に掲げて、その前で「過去」「現在」「未来」いずれかの一千仏に、僧侶が礼拝を行う。したがって、三年がかりで、「過去」、「現在」、「未来」の三千仏を巡ることになる(2013年:過去、2014年:現在、2015年:未来)。

この一千仏への礼拝は、仏名を唱えながら、1回毎に、両膝・両肘・額の五体を疊にすりつけては立ち上がる礼拝が基本で、特に下座の者は忠実に実践することが求められ、年によっては千返礼拝(せんべんらいはい)を行う若い僧侶の体から立ち上る湯気が格子(こうし)越しにうかがえるほどである。先導して仏名を唱える導師の役は、管長以下の僧侶10人が順次正面仏前へ出て100回ずつ分担することになっている。

この一千仏の仏名等を唱える節回しは独特で、末座の者が礼拝するたびに献ずるお香の香りや、山茶花(サザンカ)の花の色あいとともに、風情があり印象深い。山茶花の花は、二つ並べ置かれた三方(さんぼう)の片方に 二百個盛られており、一度礼拝するたびに他方の三方(さんぼう)に移されてゆく。山茶花の花の盛り具合で仏名の数の進み具合が見て取れる。

→二月堂の場所はこちら境内案内図

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